2017年富士登山リーダーシップ研修

7月29−30日、富士登山リーダーシップ研修が終わった。早稲田大学ビジネススクールからはMBA生が、南総学舎からは企業の参加者が集うプログラムなのだが、毎年人気が高まり、今回はバス一台がMBAで埋まってしまった。来年からは2台目のチャーターが必要になるかも?

今年の富士山は、梅雨明けしてからの方が天気が悪く、8月中旬までは不安定な気候になるとの予報だった。案の定、当日も五合目の雨から始まった。六合目を超える頃には雨脚は強まり、カッパを着ていてもどんどん濡れる。靴も湿って、中がジュクジュクして来る。悪天候で登山のペースが落ちるので、八合目に着く午後7時頃の気温によっては濡れた体で低体温症になる危険性もある。富士登山が初めての参加者が多いので、雨が止まない場合、中断することも考えてグループリーダー達とラインで意見交換した。七合目を超える頃には、別のグループから連絡があり、二人が体力問題で断念したのでリーダーが二人を連れて下山し、残りのメンバーを近くにいたグループに合流させるという連絡が入った。過去のケーススタディーで学んだプランBがしっかり実行できていて安心した。

その後、天気が少し回復したこともあって、結局、残りの我々は上を目指し、午後8時までに全グループが八合目の宿にたどり着いた。結局、46名中5名が体力問題と高山病で断念したのだが、9割の参加者が上まで登れたというのはまずまずの結果だった。

ところが八合目までで既に気力と体力を使い切ってしまっていて、翌朝は頂上を目指さずに下山したいという女性参加者が三人でてきた。実はこれも毎年必ずおこる。高山病でない限り、こういうメンバーの心のケアがとても大切になって来るのだが、今回の参加者はチームワークがとてもよくできていた。メンバーに励まされた三人は、宿にいた数時間で心の準備が整った。そして翌日、深夜12時半という早めの時間に宿を出発し、約2時間半後、全員が頂上に立つことができた。やはり感動で何人かは泣いていた。

今回もいろいろな問題が起こった。登る上でのチームワークは完璧に近かったのだが、混み合う頂上で互いに連絡が取れなくなってしまい、下山にあたってチームがバラバラになってしまった。結果、体力があるものはどんどん下っていき、下山のスピードが遅いものたちは、他のグループの遅いメンバーと別のグループを作らざるを得なかった。各リーダーもメンバーの誰が一体どこにいるのかが把握できていなかった。富士山だから良いものの、他の山だったら完全にNGだ。またこれを来年の新たしいケーススタディーにしようと思う。あと、7月末の富士山はどうしても混雑するので、一合目—五合目のルートでの研修の可能性も考えたいと思う。