千葉のアンコールワットー嶺岡牧(みねおかまき)

南総学舎、先週末の客人は、元東京大学大学院教授、日暮晃一先生。友人の原さん(そば打ち師匠)のご紹介で、鴨川市天津から来てくださった。日暮先生は知る人ぞ知る、嶺岡牧(みねおかまき)の研究者である。ちょっと前まで鴨川市の観光アドバイザーも務めておられた方。

嶺岡牧とは鴨川市、南房総市をまたぐ一帯に広がっていた幕府直轄牧の一つ。面積は1760㌶にも及び、軍馬のほか白牛が飼われ、房州が「近代酪農発祥の地」となるきっかけとなった。今では千葉は生乳生産量で四位に落ちてしまったが、森永乳業も明治乳業もカルピスも皆、この地から生まれた企業なんだそうです。

日暮先生は、インディージョーンズのように山の中を歩き回って、嶺岡牧の多くの遺跡を探し当て、実はこの牧の面積のほとんどが、住宅地などになっていない山間部、農地であり、日本で唯一、その跡を残す牧場なため、再生可能であることを発見。この場所での牧畜の再生を中心とした壮大な町おこしを提言しています。確かに嶺岡の尾根伝いをオフロードバイクで走っていると、遺跡らしきものを見かけたことがあり、ここにお城でも立っていたのかと疑問に思ったことがあります。地元では、この地こそ千葉のアンコールワットであると言う人たちがいるほど。

日暮先生はシンポジウムなどを通じて提言を続けておられます。とても面白い提言である一方、規模が壮大すぎて、実現には多くの人々の力、特に政治の力を借りなければ到底無理なプロジェクトです。そんなことでご相談にお見えになったのですが、まだ私にも先が見えません。ゼミの学生のみなさんとこの南総学舎でデザインシンキングの手法を使って方向性を見極めてみようと思います。

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